
「エニアグラムには『囚われ』があるから嫌い!」
もう、随分前のこと、
友人にこう言われたのが、エニアグラムの伝え方を変えるきっかけでした。
※エニアグラムでは、各タイプともに健全度が下がると、
タイプ独特のパターンが色濃く出るようになり、これを「囚われ」といいます
そのころ私はエニアグラムを本格的に学び始めたころで、
ワークショップや合宿に参加しまくって、
たくさんの知識と気付きを得て、
ますますエニアグラムが面白くなっていた頃でした。
その時は、友人の話を聴いていました。
エニアグラムというフレームを通して眺めてみると、
今まで気づかなかった、友人が根底に持っている寂しさみたいなものを感じることができたんです。
それがうれしくて、
なんだか、友人のことをより深く理解できた気がして、エニアグラムで学んだことを伝えたのでした。
その時に言われた言葉が、冒頭に書いた言葉。
その時はそう言われたのがショックで、
エニアグラムを否定された気がして、
それより、私自身を否定された気がして
何も考えられませんでしたが、
のちに、
あ~、私の表現が「このタイプってこうなんだよ」という
決めつけになってたんだ!
と気づきました。
そんなつもりは全くなかったのですが、きっと、友人からしたら、決めつけられた気がして、イヤだったに違いありません。
それから、
私は「決して決めつけた表現をしない!」と
心に誓ったのでした。
と、ここまでは、以前のエピソード。
さっき、この毎朝BEAを書き始めたときは、
「決めつけ」について深堀りしようと思っていました…
が、
今、これを書きながら気づいたことがあります。
本当にその友人は、
決めつけられたことがイヤだったのか?
もちろん、それもあったと思います。
でも、根底はそれではなかったのではないかと…
きっと私は、エニアグラムによって友人の気持ちをこんな風に理解したと
分析・説明していたんだろうと思います。
友人からすると、
気持ちに寄り添ってもらえてないと感じていたのかもしれません。
私は、気持ちが苦手なタイプ1(合理タイプ)。
友人は、本気の気持ちが大事なタイプ4(反動タイプ)。
私はエニアグラムというフレームを通すことにより、
友人をより理解し、より近くなった(寄り添った)感じでいたのですが、
その寄り添い方は友人からすると寄り添いではなかったんだと思います。
うまくいかないことの根底には、
とても繊細な、お互いの違いがあるんですね。
相手に対する愛で接しているけれど、その愛のカタチが微妙に違う。
その違いを完全に埋めることはできないけれど、
合わないと拒否するのではなく、
違いがあることを理解して、
お互いが歩み寄ることができると、とても幸せですね。
これを書きながら、
私は、私の説明傾向にあらためて気づき、
あの人やこの人(みんな反動タイプ)との微妙なすれ違いの謎がとけました。(^^;
この傾向は、客観的に説明が必要な場面ではとても有効ですが、
人と感情で接する場面では気をつけないといけない傾向です。(^^;
こうやって、自分に気づき続けるんですね…
それによって、少しずつ、少しずつ、幅が広がる…
だからこそ、一生そばに置いておきたいと思うエニアグラムですww
理事:にいみ ひろこ(タイプ1)
体験ワークショップは各タイプの特徴を学び、「自己の理解」「他者の理解」をするエニアグラムへの初めの一歩となっています。
ビジネスの場だけではなく、家族・友人・恋人などすべての「人と人」の関わり合いに活用できるエニアグラムですので、ご興味のある方は是非ご参加ください。
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